信頼を得る努力を重ね、仲間や人脈を活かしながら築いてきた歩み。
その姿勢こそが、ヒロカンパニーの原点です。

私は、人を盲目的に信用したことはほとんどありません。
その代わりに、人から信頼を得る努力を重ねてきました。時には知識や地位、コネを活かしてゼネコンやハウスメーカーの仕事に入り込み、その中で信頼を築いてきたのです。
「来る者拒まず、去る者追わず。悩むなら先ずは一歩前に。やってみること。結果は付いてくる」──この姿勢を軸に歩んできました。
事業の始まりは、知人の水道職人を雇い、下請けを確保し、若い従業員を下請けの手元につけて修行させることから。従業員の将来のため、社会保険・労災・中小企業退職金制度など、必要な制度も整えました。
また、異業種との交流でグループを作り、当社でできない業種はグループ内で対応し、資金を外に漏らさず互いの発展につなげました。
資金繰りに苦しむ時期もありましたが、残った従業員の将来を考え、私自身が大半の業務を担い続けました。地域で培った人脈──農協の理事、市の委員会、議員とのつながり、自治会、ロータリークラブ──が営業の大きな力となりました。
当時の設備業界は指定業者制で小さな水道工事業者は営業をせず、殿様商売が横行していました。だからこそ新規参入の私たちにチャンスがあったのです。私は知識が乏しい分、営業力と「施主の目線で仕上げること」で勝負しました。安さだけを求める依頼は説明して断り、良い仕事を貫くことを大切にしました。
営業には特に力を入れ、現場で監督とよく会話を交わし、従業員や下請けの真面目さや愛想の良さが営業の後押しとなりました。

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